2016年6月19日日曜日

クラッシャージョー11 水の迷宮 高千穂遥

ハヤカワ文庫JA 2013.2.20
https://www.amazon.co.jp/dp/B00KID92QM/

 まずクラッシャーシリーズの基本設定を紹介すると、2111年にワープ機関が完成して人類の銀河全域への進出が始まる。すでに飽和状態になって危機に瀕していた太陽系からの集団殖民がはじまるが、発見された惑星のほとんどがなんらかのテラフォーミングを必要とした。そのテラフォーミングを請け負ったのがクラッシャーの起源という。

 さて、それから50年後が今回の話。22年前に。大部分が海洋に覆われた惑星マルガラスが発見される。その後の経緯は省略して、現在は行政を司るシェオールと反政府軍オズマという2つの陣営の境界に中立地帯が設けられている。その中立地帯に古代遺跡が発見され、銀河連合が先史文明探査のために海底遺跡調査船〈ペセルダ〉を派遣する。その先史文明探査チームのチーフ、ディーラーの護衛をクラッシャー評議会に依頼する。

 シェオールの宇宙ステーションから投下された交易物資ギフトが誤って中立地帯に落下し、それを奪うためにシェオールとオズマのギグが投入される。宿敵同士であるシェオールの黒のギグ〈ウオーラス〉とオズマの銀色のギグ〈シルバーバック〉の戦闘に〈ペセルダ〉が巻き込まれ、〈シルバーバック〉が放ったミサイルから〈ペセルダ〉を守ろうとした〈ウオーラス〉が〈ペセルダ〉の甲板上に墜落する。

 〈ウオーラス〉から救出された操縦士アプサラは人工両棲人間の女性だった。アプサラは戦線離脱した傭兵ということでショール軍から解雇されたため、ディーラーが井関の発掘要員としてアプサダを雇用する・・・。


ギグ:水中用機動装甲体(水中戦闘用パワードスーツ)
魔女(ウイッチ):高速機動型水中ロボット
アプサラ:シェオールの傭兵部隊のエース。人工生命GMO。両腋下にエラがある。黒いギグ〈ウオーラス〉を操縦する。〈ウオーラス〉はサメに酷似。ギグの中で最速。
ペグパウラ:オズマ傭兵機動部隊のエース。銀色のギグ〈シルバーバック〉を操縦する。アプサラの宿敵。
〈ペセルダ〉:ジョウたちが乗船している海底遺跡調査船。潜水艇を搭載。
アルフィン:金髪碧眼の美少女。クラッシャーの一人。
ディーラー:遺跡考古学の大家。銀河連合の先史文明探査委員会の委員長。28歳。

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