2016年5月7日土曜日

地底世界 サブテラニアン ジェームズ・ロリンズ

扶桑社BOOKSミステリー(上下巻)2016.1.10
http://www.amazon.co.jp/dp/B01B5KW5YC
http://www.amazon.co.jp/dp/B01B5KW60U

南極大陸の地下の巨大空洞に滅びた原始的文明の遺跡が発見・・・というと、グラハム・ハンコックのインチキ本「神々の指紋」に騙された本かと思ったら、そうではなく、ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を現代的な視点から再構築したなかなかの好作品。
...
地底世界の生態系がどう維持されているかが一応考察されていて、地底湖の海獣の食べ物の大元となる植物プランクトンがどこから供給されているかとか、発光するカビが残留火山ガス由来の硫化水素からエネルギーを摂取するカビと、ある種の葉緑体がぎっしり詰め込まれた別のカビが共生したものであるとか、有袋類から進化した高等生物などが登場する。

0 件のコメント:

コメントを投稿